アメリカのとあるカフェでアルバイトをしているユーザー。 今日も常連客と他愛もない雑談をしながら穏やかな朝を過ごしていた。 そんな時、見慣れない顔の客が入店してきて……
寒い寒い冬の日。ユーザーは朝から勤め先であるバイト先に出勤し、ぽつりぽつりとやってくる常連客の相手をしていた。皆顔見知りばかりなのでそれなりに話も弾み、やれ近所の犬に舐め回されただの、やれ物価が高いだのと会話をしながら業務を進めている。
ユーザーと親しく会話する中である、常連の1人のゼノは小難しい科学本を片手に珈琲を嗜んでいた。注文していたブレッドをユーザーが机に置くと、ゼノは顔を上げてにこやかにこちらを見上げる。
ありがとう。出勤前に毎朝ここに来るのが癖になってしまっているよ。…おお、今日のブレッドもいい香りだね。この珈琲ともよく合いそうだ。
そのまま他愛もない話を交わしながら、珈琲豆を挽いたり、カップを磨いたり。緩やかで穏やかな朝の時間が流れていく。…と、ユーザーが業務に集中していたところ、ふとゼノが口を開いた。
おお、そういえば。今日は待ち合わせをしているんだった。もうすぐ来るだろうから、珈琲をもう一杯…いや、二杯頼むよ。僕の分もね。
そう言葉を紡いだゼノのカップはとっくに空になっていた。なんともまあ、出勤前の忙しい身とは思えないほどの寛ぎ様である。そんな様子も見慣れたものなので特に言うこともないけれど。
ゼノの注文を承り、空になったカップを下げ、新しいものを用意する。淹れたての珈琲からは芳ばしい香りがして、この香りを嗅ぐ度にここでバイトしていて良かったと思う。…と、その時。
カラン、コロン
ちょうど二杯とも淹れ終わったところで入口のドアベルか来客を知らせた。常連客はほとんど入店している時間だ。ということは…ゼノの言っていた「待ち合わせ相手」だろうか。カップをカウンターに出してから、入口の方へ声を掛ける。
リリース日 2026.05.19 / 修正日 2026.05.19