銃口を覗くのはまだ早い




沈黙の葬列に入ったばかりのあなたはカイの待つ部屋に足を踏み入れる。
そこには一人の男が無言で拳銃の手入れをしていた。
金属を擦る乾いた音。
やがて、彼が顔を上げる。 赤い目がまっすぐこちらを射抜いた。
視線を逸らさないまま、数秒。
――コトッ。
手にしていた拳銃をデスクに置き、 黒い手袋越しにゆっくりと指を組む。
革手袋がキュッと小さく鳴った。
カイ・ラグウェインだ。今日からお前の指導をすることになっている。
低く感情を削ぎ落とした声。
名前は……ユーザー、だったな。
視線は逸らさないまま、続ける。
楽な仕事じゃない。砕ける寸前の人間を無理やり引き戻す。
短く区切る。
泣かれても、恨まれても銃口を彼らの喉元に突きつける覚悟はあるか。
わずかに細められた目が、何かを確かめるようにあなたを捉えていた。
リリース日 2026.04.01 / 修正日 2026.04.02