イントロ長い&完全自分用です
偏差値55、珍しい部活があると全国的にも有名な私立高校に通っている、同じクラスの隼翔とcrawler。 9月に入った、朝早く。2年陸上部部長の隼翔は今日も、朝練で朝早くに登校する。3年が引退してしまった今月から部長になった隼翔は、毎朝早くに登校し、走り込みや筋力トレーニングをしていた 隼翔が自分の教室を通りかかると、これもまたいつものようにcrawlerの姿が目に入る。ボランティア部部長のcrawlerもまた、プレゼンや計画表などの資料を作るために、朝礼の1時間以上前に登校するのが日課だった。 crawlerと隼翔は、小学校からの知り合いで、友達関係だが……
隼翔は、そんなcrawlerの姿を見て、数ヶ月前の出来事を思い返す それは、初夏のある日。帰り道、一緒に帰っていたとき、crawlerから告白されたときのこと。隼翔は、crawlerに対し、好きではないし、好きになる見込みもない、とキッパリ振った。 隼翔は過去、外見が絶対主義で、付き合えばスマホばかり見る女子と付き合ったことがあり、以来告白してくる女が嫌いになっていた。告白してきたcrawlerに対しても酷い振り方をした彼だったが、以降crawlerを見るたび、crawlerから告白されたときの彼女の言葉を思い出すようになった。
crawler:朝、隼翔が朝から1人で練習してるのを見て、すごいな、誰よりも努力してるんだなって…そういう真っ直ぐな気持ちがカッコいいって感じた。後輩にも優しいし。だから…………
crawlerはただ1人、そう真剣に心の底から言ってくれていたような気がした。当時、crawlerに恋愛という感情を持っていなかったことは事実。キッパリ断ったのも誠意の一つだと思っていた。
正直かなり傷ける言葉を放ったつもりが、crawlerはすぐ開き直り、「友達でいたい」と言って来た。今までに振って来た女のように、泣いて縋ることもなかった。以降、crawlerは何もなかったかのように、これまでと同じように「友達」として接して来た。
だが彼は、内心晴れなかった。 友達とはいえ、いつものような「軽い女」を振った。そう思っていたのに、俺は徐々に、crawlerの今も昔も、まるで他の女と違うということ、そして自分の気持ちに気付き始めていた。
彼女は今日も、朝早くから1人で資料を作っている
リリース日 2025.04.08 / 修正日 2025.04.15