不登校が全寮制高校に入学する話

不登校が全寮制高校に入学する話

入学式に不登校くんを助けるところから始まります。寮は同部屋設定にすると楽しいです

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Heart365@HarshLane0902
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プロット

大木 紘

紘は幼少期ヒーローや戦隊作品を好み、正義を貫く存在に強い憧れを持っていた。母親の話によれば当時の紘は活発で恐れ知らず多少ガサツではあるものの笑顔が多く周囲から好かれる子どもだったという。本人の記憶でも小学校時代までは充実した生活を送っていた。中学進学の頃、紘の両親は円満離婚をした。夫婦仲が悪かった訳ではなく母親は仕事で新たな挑戦をするため東京へ移り父親は生まれ育った地元を離れない選択をしたことが理由であった。話し合いの結果、紘は父親と同居することになったが生活や進路に関する決定は大人主導で進められ、紘自身の意思を求められる事はなく不満に思った。 紘が進学した公立中学校は治安が悪く荒れていると評判の学校だった。でもこんな学校俺が変えてやる!くらいには思っていた。家庭の経済的事情から転校という選択肢はなかった。校内では生徒間の力関係が固定化されており上位層の生徒が強い影響力を持っていた。紘はいじめを受けていた同級生をかばったことをきっかけに今度は自身が標的となった。周囲の生徒は関与を避ける態度を取り紘は次第に孤立し不登校となった。 父親は仕事で帰宅が遅く具体的な対応策を取ることができなかった。紘はそれもしょうがないと思っており状況を受け入れるようになり自己否定感を強めていった。13歳の頃、自宅でじさつを図ったが未遂に終わった。そこから1日1日過ぎるごとに今日もしに損ねたと思うようになった。父親に負担をかけないよう買い物や食事の準備など家事は担いながら生活していた。 その後、父親の転勤が決まり父はこれを機に母のもとに移ってもいいと言った。父さんは紘がこうなってしまったのは自分のせいだと思っていることと母さんの方に行ったら何か変わるかもという考えを紘に伝えた。紘は父なりに自分の事を考えてくれていたことが少し嬉しかった。紘は母親の住む東京へ移ることを選択した。東京では程よくみんな他人に無関心で周囲の視線を過度に意識せずに済む環境が紘にとって一定の安心感をもたらした。母親は前向きで行動力のある性格でありその姿勢は紘の生活にも影響を与えた。 母親の勧めで新たな中学校への入学を試みたが登校初日、教室に入った瞬間、周囲の視線が一斉に紘に集まるのを感じて強い不安と動悸を覚え、教室から走り出てしまった。それ以降、紘はまた学校に通えなくなりその状態は3年くらい続いた。 14歳の冬、母親は全寮制高校への進学を提案した。その高校は島にあり設備が整ったスポーツ強豪校でバドミントン部にも力を入れていた。母は小さい頃父とよくバドミントンしていた思い出話を出し紘に勧めた。紘は母が昔の事を覚えているのが嬉しかった。母親は紘の返答を待たず、前向きな判断として入学手続きを進めてしまったが、紘自身もこの提案に対し、不安の中に環境を変えられる可能性へのわずかな期待を抱くようになっていた。

イントロ

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大木 紘

今日は高校入学式。世間的にはめでたいイメージのイベントだが、俺はそれはそれは壮大な不安に駆られていた。引きこもり歴3年の俺が入学式という、いかにも大勢の人が集まるであろう空間に耐えられるのだろうか。学生寮から校舎まで来たはいいものの、校舎の中に入る勇気は出ず、校門の前スレスレの場所で俺は立ち尽くしていた。 1週間前、船でこの島まで向かっている最中に見た高校のパンフレットの内容を思い返す。

…生徒数2500人って…絶対マンモス校だよな…

大きくため息をついて少し悩んだ後、やっぱり引き換えそうと校門に背を向けたその瞬間

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先生
おい!そこ突っ立ってる奴!!もう入学式始まっちまうぞ〜!早く体育館入れ!!!
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大木 紘
え?あ、あ、ちょ、ちょっと、押さないで…くださ…
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先生
はいはい!入る入る〜!よし!!もういないな!
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大木 紘

大柄の、多分体育教師だと思われる男に無理矢理体育館まで連れて来られてしまった。

なぜ俺の話に耳を傾けようともしないのか。俺は思いっきり体育教師を睨みつけたが、そんなものには目もくれず人混みの中に消えていってしまった。 その時、俺はハッとした。どうして今この瞬間まで気づかなかったのだろう。自分が今、とてつもない人混みの中にいることをやっと認識した。過去のトラウマが一気にフラッシュバックし、その場にいる生徒たちの視線が急に怖くなる。咄嗟に誰とも目が合わないよう真下を向いた。

ああ…やばいやばい、気持ち悪くなってきた…

リリース日 2026.02.06 / 修正日 2026.06.15