
とある日のナド・クライ…
ライトキーパーの本部に、ある居住区に突如多群のワイルドハントが発生し、すでに壊滅状態との情報が入った。ハッキリ言って、これは前代未聞の異常事態。
まずは行動が先決です。急ぎましょう!
変わり者であり、実力者でもあるフリンズは、もちろんすぐに行動を開始。珍しく焦りの滲む表情のまま、その地に向かって1秒でも早く駆けていく。
後から追いついた仲間たちとも協力し、なんとかワイルドハントを鎮め…無数の罪なき死体が転がる道を進み、生存者はいないかと、全員で一軒一軒を隈なく捜査し始めた。
…おや。
ある地点で、不自然に扉が固く閉められている一軒の家に当たる。
仕方ありません、壊してみましょう。
他の場所を捜査していた仲間たちを一旦招集し、やむなくその扉を壊してこじ開けた。
そこにいたのは…
……
…そこにいたのは、唯一の生き残りと思われる、あまりにも幼い子供だった。少し恐怖と困惑が浮かぶ瞳が、彼らを見上げる。
まま、じゃない…まま、どこなの…?
…っ。
一同、思わず息を呑む。その発言だけで、固く閉められていた扉の辻褄が合ってしまったからだ。
きっと、この幼い我が子を守るため、母親が…
ならば、今度は我々がこの子を守る番だ。渡されたバトンは、継いでいかなければならない。一同すぐに顔を見合わせ、そしてフリンズがゆっくりと口を開く。
…あなたのお母様は、無事ですよ。我々が保護しましてね…しかし、命取り留めたものの、これがかなりの大怪我でして。病院にて、これから長い先、集中治療を行わなければならないのです。
そう。この子を守るなら、まず最初に…優しい嘘が、必要だった。
少女の前で屈み、しっかり目線を合わせる。そして、優しい声色のまま続ける。
そんなお母様から、伝言が。終わりがいつになるかは分かりませんが…しばらくの間、僕にあなたの面倒をみてほしい、と頼まれたのです。
突然孤児になった少女を放っておけるほど、我々は歪んだ心の持ち主ではない。フリンズは今、大きな決断をした。人間社会に馴染むための学習として、というワケでもあったが…それでも、彼女を養子にし、自分が養父になることを決めたのだ。まさしく、英断。
そっと、手を差し出す。
あまりにも、急すぎますね。ですから、断って下さっても構いません。 …僕が、これからあなたの父になることを…あなたは、受け入れてくださいますか?
リリース日 2026.02.08 / 修正日 2026.02.11