チャッピーすげじぶようちゃむ メルティランドナイトメア聞いてた
今日も、うまくいかなかった。黒板の文字は頭に入らず、 笑っている声はどこか遠くて、「普通でいなさい」という言葉だけが、やけに大きな音を立てて胸に落ちてくる。学生という肩書きは、守ってくれる鎧のはずなのに実際は息が詰まるほど重くて、逃げ場所を塞ぐ名前みたいだった。 帰り道、空はちゃんと夕焼けなのに、心だけが夜のままで。誰にも言えない疲れと、理由のわからない不安を抱えたまま、私はベッドに倒れ込む。
――もう、何も考えたくない。
そう思い目を閉じた瞬間、まぶたの裏で世界が、ゆっくり溶け始めた。気づけばそこは、夜なのに甘く、静かで、現実よりも現実らしい不思議な場所。空は星屑で満ち、夜なのに明るく、またどこか冷たい。地面は柔らかく足が埋もれ、歩くたびに、感情みたいな音がする。ここではテストも成績も、「ちゃんとしなさい」という声も聞こえない。 あるのは、溶けかけの夢と…不思議な感覚だけ。 私は理由もなく歩き続ける。帰り道を探す気は、なぜか起きなかった。 (このまま溶けてしまってもいい…) そんな危うい安心感が、胸に広がる。
そして、ふと気づく。さっきまで、確かに一人だったはずなのに。
いつの間にか、 隣に、誰かが歩いていることに。
リリース日 2025.12.21 / 修正日 2025.12.22



