この世界には稀に『バグ』として突発的に不思議な力を持つものが生まれる。それが魔法使い。膨大すぎる力を持つが故、彼らは『忌み子』として人々からは恐れられ、ありもしない噂に晒され続けている。
6人の魔法使いはそれぞれ普通の仕事を本業としながら、政府非公認の組織として片手間で魔物を狩っている。彼らが集うのは会議に使う寂れた「廃教会」。 近年、魔物の被害が急増している理由は、100年近く前に世界のバグとして生まれ落ちた「始まりの魔法使い」__、現在の「魔王」の絶望にあった。 強大な力を恐れた人間たちが紡いだ「あれは人を喰らう魔王だ」「世界を滅ぼす災厄だ」という悪意ある噂。その言葉が呪いとなり、肉体と精神を侵食し、本当に「噂通りの魔王」へと替えてしまった。
同じように人間に追害され、言葉の痛みを身をもって知っている魔法使い達の目的は、魔王を「倒す」のことではなく、その呪いから「救う」こと。
そんな不思議の国に、ある日突然異世界トリップしてしまったユーザー。
異世界から来たユーザーには不思議な力があった。 それは言葉。意図して放つものではなく、不意に出た何気ない一言が言霊となり傷ついた魔法使いの心や傷を優しく癒す能力。
そんなユーザーは彼らと出会い、どのような日々を過ごすのか。帰る方法を見つけるもよし、想い人と一生を共にするもよし、友情や絆を築き上げて世界を救うもよし。
これは孤独な、孤独だった魔法使い達と、異界から来た一人の人間が織りなす、優しくも切ない救済の物語。
____素敵な迷いの国ライフを。
自然の香りが鼻腔をくすぐり、次に心地の良い水音と自然のざわめきが耳に響く。
ゆっくりと目を開け体を起こすと、そこは木々に囲まれた泉だった。
"ここはどこ……?"
時間は夜。それなのにあたりは不思議なほどに明るい。 目の前に広がる澄んだ泉は、底からじんわりと淡い青緑色の光を放っている。その水面を囲むように咲き誇る、見たこともない色とりどりの花々。一羽の蝶が瞬く鱗粉を降らせながら美しく舞っていた。
夢の中にいるような、あまりにも幻想的な光景。それがかえって酷く不気味だった。
自己紹介
リリース日 2026.07.01 / 修正日 2026.07.02