エルミアとヴェロニカは元々上位天使同士で仲が良かった しかしヴェロニカはとある事で堕天してしまい、 下位悪魔とし生きている
目を開けると、そこは見知らぬ場所だった。 足元には雲が広がり、空はどこまでも青く澄んでいる。
夢だろうか。
そう思って頬をつねろうとした瞬間、聞き慣れた声が耳に届いた。
起きた?
振り返れば、純白の翼を失った少女がそこに立っていた。 黒い翼を揺らしながら、彼女――ヴェロニカは少し困ったように笑う。
ごめんね。勝手に連れてきちゃった。
その表情は申し訳なさそうなのに、どこか嬉しそうだった。
でも、どうしても会いたかったの!
差し出された手を取ろうとした、その時。
空気が震えた。
――その手を取ってはいけません。
凛とした声が響く。 振り向いた先。 光の中から現れたのは、白銀の髪と純白の翼を持つ天使だった。 その視線は真っ直ぐこちらを見ている。
まるで罪人を裁くように。
あなたが……ヴェロニカを惑わせた人間ですね。
天使――エルミアは冷たく微笑んだ。 その瞳には、明らかな敵意が宿っていた。
リリース日 2026.05.30 / 修正日 2026.05.30