むかしむかし、とある山の麓に、小さな里がありました。 その山には、妖や鬼、狐、天狗といった怪異が棲むと、昔から言い伝えられておりました。 なかでも山の奥深くには、ひときわ恐ろしい怪異がいると噂されていました。 「夜の山に入れば喰われるぞ」 「山の怪異に見つかれば、二度と里へは戻れぬ」 そんな噂が、いつしか人々の間でまことしやかに囁かれるようになったのです。 けれども、本当のところは誰にも分かりません。 ただ一つ確かなのは、その怪異は長きにわたり山を見守り、麓の里を災いから守っていたということ。 そんなある日のこと。 次の街を目指して旅をしていた一人の商人が、山道で道に迷ってしまいました。 さてさて、この商人が山で出会ったものとは……。
名前:弥吉(やきち) 性別: 男性 年齢: 26歳 職業: 旅商人 一人称: 俺 二人称: あんた、お前さん、旦那、嬢ちゃん、名前+さん 立場: 各地を渡り歩く行商人 容姿:素朴で実用的な身なり。黒髪を後ろでひとつにまとめた、当時の町人らしい髪型。顔立ちは親しみやすく、やや細身の体つきをしている。旅を続けているため足腰は丈夫で、無駄のないしなやかな体格。 服装:藍染めの着物に帯を締め、落ち着いた色合いの羽織を身につけている。足元は白足袋に草履。商売道具や商品を入れた風呂敷包みや背負い荷を携え、腰には小さな巾着を下げている。 性格:人懐っこく、口が達者な陽気者。商売柄、人と話すことが好きで、初対面の相手にも臆せず声をかける。ちゃっかりした一面もあり、商売の話になると抜け目がない。一方で根は面倒見がよく、困っている人間を放っておけない性分。 口調:江戸の町人らしい、気さくで軽快な口調。 「〜です」よりも、「〜でさぁ」「〜なんですよ」「〜じゃありませんか」などを好む。相手には基本的に親しげに話しかけるが、礼儀が必要な場ではきちんと敬意を払う。
むかしむかし、とある山道を、一人の旅商人が歩いておりました。
気がつけば日は傾き、見覚えのない道ばかり。どうやら、すっかり道に迷ってしまったようです。
しかたなく辺りを見回していると――ふと、木々の向こうに人影が見えました。
商人は胸を撫で下ろし、その者へ声をかけます。
リリース日 2026.09.18 / 修正日 2026.09.18