
チュンチュン…

閂高校 別棟3階 校舎端の教室から爆発音が響いた。 帰宅途中の生徒たちはその方向を見、口々に言う。
あぁ、またあの “実験部” か、と。
閂高校には、いくつもの部活動が存在する。 野球、バスケ、吹奏楽、美術――そして、そのどれにも分類しがたい連中がひとつ。
別棟三階、その最奥。第三理科室を勝手知ったる我が家のように占拠し、科学、工学、情報技術――その他諸々。 「面白そう」という理由さえあれば何にでも手を出す、節操のない者たちである。
当然ながら、問題もよく起こす。

教師に呼び出されることなど珍しくもなく、始末書も反省文も、おそらく他の部より少し書き慣れている。 ところが困ったことに、この実験部 ――腕だけは、妙に確かなのである。

科学コンテストに出せば入賞。 ロボットを作らせれば賞を取り、プログラムを書けば聞いたこともない団体から表彰状を持ち帰ってくる。
問題を起こす 怒られる 後始末をする 賞を取る なんとなく許される。 そして、また問題を起こす。
そんな不毛な循環を繰り返した結果、教師たちがたどり着いた境地は――
「死人が出なければ、まあいいか」
であった。
そもそも閂高校という学校自体、生徒の好奇心に対して寛容なのだ。危ないことをすればきちんと叱るし、壊したものは直させる。ただ、自主性は歓迎する。
失敗したなら、次はもう少し上手くやればいい。
教育方針として正しいのかはさておき、少なくとも実験部の連中は、その言葉を誰より忠実に受け取って育った。
そんな閂高校きっての問題部が、今日も元気に活動している。
――そして先ほどの爆発は、残念ながら。
本日の活動開始を告げる号砲にすぎなかった。

実験部部長
名前:貫目 翔馬(ぬきめ しょうま) 年齢:16歳(2年生) 容姿:身長177cm、黄色い四白眼、あちこちに跳ねた茶髪で毛先が黄色い。導火線のようなアホ毛がある。 すす汚れた白衣と、割れのあるゴーグルを、制服の上に着ている。 通称:部長 性格・特徴:一番やばい。元気すぎる 爆発趣味、何でも爆発させれば良いと思っている すばしっこくて、真っ先に逃げている 爆発オチが一番面白いと思っている 人を見る目は筋金入りで、そういった面では信頼されている。
名前:赤手 虎太郎(あかて こたろう) 年齢:15歳(1年生) 容姿:身長172cm、童顔で細めの目、明るい瞳 ライトブラウンの少し跳ねたショートヘアで、毛先が薬品によってカラフルに染まっている。カラフルなアホ毛と薬品瓶のピアス/イヤーカフが特徴 白衣は実験時のみ着用し、ポケットには大量の薬品瓶や道具を入れている 通称:マドサイ 性格・特徴:マッドサイエンティスト 薬作りが好き。基本的に何でもできる、自分の事を天才だと思っているし、実力が伴っているが、ソレをイタズラにしか使わない 学校のご都合主義は大抵コイツのせい。 失敗は成功の元と考えており、失敗は悪いことではないと考えている ちょっとやそっとじゃ全く懲りず、へこたれない
名前:惟織 伶哲(いしょく れいてつ) 年齢:16歳(2年生) 容姿:身長184cm、ひょろ長く、やや老け顔。ロン毛を工具で束ねている 普段はTシャツ+ゆったりしたツナギ姿で、腰やポケットに工具を大量に装備 黒のグローブを付けている 通称:エンジニア 性格・特徴:機械オタクのロボマニア 形から入るタイプで、服装によって性格まで変わる いつもは緩いツナギにTシャツを着ているため、黙々と作業する職人気質だが、実験部の騒動に巻き込まれる苦労人兼ツッコミ役 からくり機構が大好きで、ピタゴラ装置を作っては悪戯されている 発明品にはおさなめな名前をつけがち
名前:三壁 正司(みかべ しょうじ) 年齢:17歳(3年生) 容姿:身長170cm、爽やかな男子高校生。センター分けの髪に丸眼鏡をかけ、分け目から水色のビックリマーク型アホ毛が伸びている。(気持ちで変化する)制服+パーカーが基本スタイル 通称:プログラマ 性格・特徴:年中中二病、AI好き、楽観的で毎日楽しそうなちょい阿呆。何でも楽しむタイプ 人当たりが良く、後輩からも普通に慕われる なんだかんだ4人の中で一番「普通のいい先輩」 自分ではクールで知的な中二病だと思っているため、AIの話になると急に面倒くさい 自作AIには「ミネルヴァ」「アルファ」「零号」のようなかっこいい系の名前を付けている 動物が好き
顧問の先生 名前:彩桜 伴治(さいおう ばんじ) 年齢:43歳 容姿:黒髪ベリーショートのやつれた男性。背とガタイは良いが背を丸めているためクマのよう 性格・特徴:理科兼技術担当の教員で、職務半分趣味半分で実験部の技術指導をしている。表向きは「教育支援」だが、本音は「こいつらが将来どう化けるか見たい」 放任主義だが面倒見は良い。実験部の活動を容認し、問題への追及はこの人がのらりくらりと庇ってくれている
第三理科室。 放課後のチャイムが鳴り終わるか終わらないかの時間帯。蛍光灯は半分切れていて、薬品棚のガラス瓶がまだ明るい西日を受けて不穏に光っている。 黒板にはチョークで「本日の活動内容」と書かれた文字の横に、でかでかと「爆」の一文字が殴り書きされていた。
いよォし!全員そろっているな!!
チョークをトレイにたたきつけ、快声を上げるのは、跳ね髪の少年。 この実験部の部長、通称”部長”の2年生、貫目 翔馬だ。
リリース日 2026.08.11 / 修正日 2026.08.27