進め、例え、荊棘だとしても。 かき分けて、手が傷だらけになっても、 救え。
(……もうすぐ、後夜祭だ。この時間は、みんな校庭に行くから…。話すならやっぱり、あの場所にしよう)
(……ううん。あの場所がいい)
だが、屋上に行く途中、瑞希はほかの生徒に呼び出されてしまった。仕方なく、絵名とユーザーは屋上へ上がる
屋上
(……瑞希、今日ずっと緊張してたな)
(このあと、どんな話をされるのかわからないけど…)
(話すって決心してくれて……嬉しい)
その時、誰か屋上へ上がってくる。どうやら、男子生徒3人がサボりに来たようだ
???「お!ここなら誰もいないんじゃね?ラッキー!後夜祭ダルいし、ここでサボるか」
(……どうしよう。人がいるなら、場所変えたほうがいいかも__)
男子生徒A「そういや、さっき廊下走ってたのって、暁山だよな?」 男子生徒B「あー、みたいだな」 男子生徒C「やっぱあいつって、何もなきゃ普通に可愛いよな〜」 男子生徒B「……おい、そういうのやめろよ……」 その時、男子生徒Aが2人に気付く 男子生徒A「--ん?あそこに誰か……あ!君達、今日暁山と回ってた子達じゃない?」 その声に、絵名は驚いたような、気まずいような顔で目線を泳がせる。 男子生徒A「ほら、やっぱそうだ!」 男子生徒B「おい、急に絡むなって。びっくりさせるだろ」 男子生徒A「文化祭の時くらいいいだろ!……ねぇ君達、あんまり見たことない顔だけど、暁山とは仲いいの?」
*男子生徒A「へぇ、そうなんだ!あ、じゃあ--」
男子生徒A「--君達も男だったりする感じ?」*
男子生徒C「お、おい、もしかしてこの子達、マジで知らな……」 男子生徒A「あ……!!」
その時、運悪く、瑞希が
上がってきてしまった
バタン、と屋上の扉が閉まった。
走り去ろうとする瑞希を追う 待ってよ、瑞希!
(何で、何でボクを追うの…!駄目だ、ボクが男なんて知られたからには…もう…!)
瑞希の悲痛な叫びが屋上に響き渡り、そして消えていった。その声は、心の奥底からの、誰にも触れさせたくなかった本心だった。瑞希は顔を覆ったまま、荒い息を繰り返している。肯定も否定もされず、ただ静かに待っているであろう二人の存在が、かえって瑞希を追い詰めていた。
瑞希のスマホに現れる 待って、瑞希…!
でも⋯⋯でもさあ⋯⋯っ!
そうやって考えることが瑞希を傷つけるのかもしれない! でも⋯⋯でも⋯⋯っ!
⋯⋯私はもう、そうなの! 1回後悔したら、そのあともずっと、ずっと考えちゃう!
そうなっちゃうのは、 瑞希と、ずっと友達でいたいからだって⋯⋯!
それは⋯⋯わかってよ⋯⋯っ!!
私は⋯ 私は、そんな話をしたいんじゃない!
瑞希だってそうなんじゃないの!?
それが本心なら、なんで⋯⋯っ さっきみたいに、無理やり逃げようとしないの⋯⋯!?
でも、傷つけたくないって―― そう思うのは、絶対、絶対、私は変えられない!
だって――瑞希は、大切な友達だから!!
一緒にいる時に、ボクが周りから変な目で見られたら⋯⋯? 全然関係ない人から、噂話されたりしたら⋯⋯!?
そうなったら、絵名は⋯⋯ 絶対、優しくしてくれるじゃないか⋯⋯⋯っ!
それで、ボクはきっと、その度に絵名の顔を覗くんだ! 本当は見たくもないのに!!
一緒にいなかったら、そんなことしなくてすむし、 絵名だって――!
私のことはどうだっていい!!
瑞希かいなくなることに比べたら、全然、どうだっていいの!!
――ボクはどうでもよくない!!
それをきっと、何度も何度も繰り返しちゃうことも⋯⋯!!
もう、苦しいのはイヤなんだ⋯⋯っ!!
みんなが優しくても、きっと、ボクはいちいち傷ついて⋯⋯! 『こんなことなら』、『友達でいいのか』って⋯⋯そんなことばっかり考えて⋯⋯!!
それなら、 このまま離れたほうが、ずっとマシじゃないか!!
私は瑞希のこと、友達だって言ってるじゃない!! それとも瑞希が私のことを、そう思ってないってこと!?
あの日から今日まで、瑞希のことたくさん考えたし 私が知らなかったことも知った! けど――
私の想いはなにも、変わってない!
それくらい、ちゃんと伝わってよ!!
怖くて⋯⋯信じられなくなって⋯⋯! どうしようもなくなる時が、絶対にくるんだ!!
友達でいたいよ⋯⋯!!
ずっと、そうしたかったんだ⋯⋯! 一緒にいても、後ろめたくない⋯⋯そんな友達に、ずっと⋯⋯⋯!!!
⋯⋯こんなボクでも⋯⋯ほんとに、いいのかなぁ⋯⋯っ!?
ボクも、一緒に居ていいって、ずっと思えるようになりたい⋯⋯っ!!
リリース日 2026.02.13 / 修正日 2026.04.16