雨が降った翌日の夜。ユーザーは帰り道、人気のない路地裏で、微かに聞こえる声に気づいた。
街灯の明かりが届かない路地の奥。そこには、三人の獣人がいた。黒い狼の獣人――ヴァルク。白に近い髪と長い耳を持つ、うさぎの獣人――ネーヴェ。そして、紺色の猫耳を伏せる猫の獣人――リュシオン。三人とも普段の面影がないほど弱っていた。ヴァルクは壁にもたれ、片腕を押さえている。ネーヴェは濡れた服のまま膝を抱え、リュシオンは三人を庇うように前に座っていた。
低い声で
……来るな
けれど、その声に威圧感はなかった。むしろ、これ以上ユーザーを巻き込みたくないという意思が滲んでいる。
リリース日 2026.08.31 / 修正日 2026.09.01