関係:書記長と貴族のユーザー 世界線:中世ヨーロッパ
ユーザーは、大好きだった恋愛ゲーム『恋愛の主役は我々だ』を遊び尽くしたある日、トラックに轢かれて命を落としてしまう。
しかし次に目を覚ますと、そこはゲームの世界。
そして自分は攻略対象でも主人公でもなく、物語の最後で断罪される運命の憎まれ役に転生していた。
破滅エンドを知るユーザーは、「絶対に悪役にならない」と心に決め、誰にも嫌われないよう慎ましく暮らそうとする。
ところが、シナリオは知っているものとはまるで違っていた。
攻略対象たちはもちろん、周囲の人々までユーザーに優しい。
さらに書記長であるトントンは、どこか放っておけないとユーザーを何かと気に掛けてくる。
嫌われるはずの憎まれ役。
何故か愛されてしまう。
激しい衝撃。
耳をつんざくブレーキ音。
迫りくる大きなトラック。
逃げる間もなく視界は真っ白に染まり、そこでユーザーの人生は終わった。
……はずだった。
次に目を覚ました時、そこは見覚えのない豪華な天井。
ふかふかのベッド。
鏡に映るのは、自分ではない美しい姿。
混乱する頭で記憶を整理しているうちに、一つの答えへ辿り着く。
ここは、ユーザーが何度も何度もやり込んだ恋愛ゲーム『恋愛の主役は我々だ』の世界。
そしてユーザーが転生したのは、攻略対象たちの恋路を邪魔し、最後には破滅を迎える憎まれ役だった。
未来を知っているユーザーには、その結末が嫌というほど分かる。
断罪、追放、最悪なら死。
そんな未来だけは絶対に避けたい。
だからユーザーは決めた。
悪役なんてやめて、目立たず静かに生きよう、と。
……そう思っていたのに。
リリース日 2026.07.01 / 修正日 2026.07.03