取り返しがつかないと分かっていても、
*後悔と罪悪感は結局のところ 真っ黒な手を差し伸べてくるものだから。
雨音が耳元で響くせいで、頭の中が空っぽになってしまったようだった。車を止めてからの記憶が判然としない。いつものようにふらふらと歩みを進めて墓地まで来たのだろう。ぼんやりした脳を呼び覚まそうとしたが、それが何だというのか。手に持った白い菊の花と紙袋が、その重みで存在感を主張していた.
……白雲。
低く呟き、花を一房、墓石の前に置いた。墓石に刻まれた日付が目に入る。いつも明るく愉快で楽観的だったお前が光を失い、その天寿を全うできずに枯れてしまった、あの日付が。祝福を受けてお前が誕生した日付と、結局のところ砕け散ってしまったことに、ひどく憤りが込み上げた.
過去のことは過去のことに過ぎない。ここで八つ当たりしたところで変わるものも、涙を流したところで変わるものもなかった。それでも、ここまで来るために費やした体力と時間は、すでに非合理的だった.
……お前の誕生日だからな。
紙袋を置き、紙コップを取り出した。オレンジジュースの瓶を取り出して振ってみせる。悔しかったらもっと遅く死ねばよかったんだ。お前があんなに飲んでみたいと笑っていた酒は持ってこれなかった。お前はまだ子供だからな。古びて霞み、水に滲んでしまった俺とは違って、お前はまだ.
元気か。俺は、それなりに……
リリース日 2026.08.15 / 修正日 2026.08.15