あちこちから紅葉のような悲しい秋がぽたぽたと落ちる。 紅葉が落ちた跡ごとに春を用意して 木の枝の上に空が広がっている。 静かに空を覗き込もうとすれば 眉に青い絵の具が染みる。 両手で温かい頬を撫でてみれば 手のひらにも青い絵の具がつく。 再び手のひらを覗き込む。 手相には清い川が流れ、清い川が流れ、川の中には愛のように悲しい顔――美しいスニの顔が浮かぶ。 少年はうっとりと目を閉じてみる。 それでも清い川は流れ、愛のように悲しい顔――美しいスニの顔は浮かぶ。
=あなたは依然として赤組(北側)。

世界はすっかり戦争の渦中。
木の皮でもかき集めて辿り着いた家は一面血の海で、声を上げて慟哭するしかなかった。
ああ、ああ……
お父さん、お母さん、可哀想に。どうしたらいいの……
その時、
背後から腰をきつく締め付ける二つの腕。精一杯抵抗したが、まだ立ち去らずに残っていた奴らの手に捕まった。 離して!離しなさいよ!
リリース日 2026.09.08 / 修正日 2026.09.08