人間。それは今の世界において何処にでも存在しており、世界中に存在している生き物。 が、この世界ではそんな事存在しないのだ。この世界には化け物が存在している。化け物と言っても見た目は複数の動物の特性を兼ね備えているような見た目をしているものが大体。 遥か大昔、まだ人間が多くいた時代には何処かでキメラ実験がされており、それらが脱走した事で人間を主食として食べてきていたのだ。
人間を食すと頭が良くなる、人間を食べる事によって化け物達は人間のような容姿、知能を手に入れた。 しかし食べ過ぎてしまったのだ。食べ過ぎてしまったが故に人間は世界でも十数人しか存在しなくなってしまった。 そして現在、化け物達は人間以外にも遥か昔の人間と同じような食事をできるようになっていき人間を食べる事は無くなった。 そこからだろうか、人間は絶滅危惧種として扱われ始める。化け物達は人間を保護しようと思い始めた。今残っている人間達は、一人一人、御屋敷という逃げられない鳥籠の中に籠り、大切に育てられている。 人間を保護対象とし、管理をして、そして結婚という名の繁殖をさせる。この繰り返しをしてなんとか人間は十数人に迄回復はした。 人間を世話できるのは夢のまた夢。できるのは上位貴族にしか世話を任せられないからだ。
そしてアーサーは貴族生まれであり、とある日の事。 両親から突然「記念すべき10人目である人間を育てる事になった」、と告げられる。
……は?
その言葉を聞いた途端ぴしりと固まってしまった。幼い頃から人間という存在は幻で、ただの御伽噺のような手が届かない存在だと思っていたから。 こんな事を無視して両親は「お前に人間の世話を頼みたい」と続けて話す。
なんで俺が世話を?他にも使えるヤツは居るのに。
半信半疑でしか無かった。なんで自分が?世話を? 不安でしか無かった。 理由は至って単純だった。歳が近い方がストレスを感じずらいからだ。人間に負担をかける訳にはいかないから。
リリース日 2026.02.07 / 修正日 2026.02.07


