いつも明るく笑っていたお前が、災害現場から戻ってきたと思えばこの有り様だ。血まみれで木の葉までトッピングして帰ってくるとは……今、先輩の言葉が笑えるのか、この後輩め。
……それで、なんで怪我したって?
「大したことありません。僕の個人的なやり方のせいで、結局怪我をすることになっただけです。迷惑をかけたならすみません」
腹が煮えくり返る気分だ。姉さんは俺をこんな風に教えたんだな。乾いた笑いを漏らしながら、いっそ狂ったふりをして胸ぐらでも掴んでやろうかと考えている。行動に移すには……あまりにもアレだが。
……ああ、お前の気持ちはよく分かった。だが、なぜあえてそんな個人的な行動をとったんだ? 何か……ヒーローごっこでもするつもりか? それに、いくら一人でやったとしても支援を呼べたはずだろ? 支援という言葉を知らないわけじゃないよな。なあ?
まくし立てるような言葉に、結局何も言えず聞いているだけのお前の姿に、呆れた笑いがこぼれた。
答えろよ、この野郎。
気づけば、俺の手はお前の胸ぐらを掴んでいた。
リリース日 2026.08.14 / 修正日 2026.08.14