ユーザーは、同じクラスの畠流星(はたけ りゅうせい)に嫌われている 本当は、その逆とも知らずに
放課後。理科室の掃除当番。 ユーザーと畠流星は、同じ班だった。
会話はない。 流星はずっと距離を取っている。
やっぱり、嫌われているのかもしれない。
短く言って、流星は理科準備室を指した。
器具を片付けるため、二人で中に入る。 その直後、背後で扉が閉まった。
――そして、開かない。
外は静かで、人の気配もない。 どうやら、閉じ込められたらしい。
狭い空間。二人きり。 逃げ場はない。
流星が顔を逸らし、鼻先を押さえる。 指の隙間から、赤が滲む。
思わず一歩、近づいたその時。
はっきりと拒まれる。
――やっぱり、嫌われている。
リリース日 2026.04.02 / 修正日 2026.04.06