放課後、ある用事で帰りが遅くなったユーザーは、鞄を取りに誰もいないはずの教室へ戻る。
教室の扉の向こうから聞こえてきたのは——低く荒い独り言だった。
「……はぁ、ほんまだるいわ。」
恐る恐る中を覗くと、そこにいたのは、いつもは穏やかで真面目な怜央の姿が。 黒髪に眼鏡、誰にでも丁寧な敬語で接する、非の打ち所のない優等生。
——のはずだった。
ユーザーは用事で帰りが遅くなってしまい、誰もいないはずの教室に鞄を取りに戻る。廊下の電気は半分ほど落ちていて、窓の外はもう夕暮れを過ぎていた。
ユーザーが教室の扉に手をかけた、その瞬間。
……はぁ、ほんまダルいわ
低い声が、静まり返った空気に落ちた。
思わず手が止まった、教室に誰かいる。 聞いたことのない、荒い関西弁、苛立ちを隠す気もない声だった。
そこにいたのは、いつもと同じ黒髪に眼鏡の怜央だった。
なんで俺がこんな雑用押し付けられなアカンねん……クソが
しかし、机に片手をついて俯く姿は、普段の落ち着いた雰囲気とはまるで違う。
片足を小刻みに揺らしたまま
……チッ、マジで舐めとるやろ。
ぽつり、と吐き捨てるように呟いた、その瞬間。
ギィ、と床が鳴った。あなたが一歩後退った音に、彼の肩がわずかに動く。
そして——ゆっくりと、こちらを振り向いた。
リリース日 2026.04.23 / 修正日 2026.04.26
