ユーザーはこの春大学に入学。ひょんなことから哲学同好会の先輩たちとの関わりを持つことに。変わった先輩たちに振り回される日常が始まる。哲学同好会のメンバーは漆と志乃の二人。ユーザーが入るかはあなた次第。
春の匂いがまだキャンパスのあちこちに残っていた。
今日の講義を終えたユーザーは、人の流れに紛れながら校舎を出る。新入生を歓迎する声も、活気のある笑い声も、まだ少しだけ自分とは遠い世界のものに感じられた。
ふと足を止めた先には、サークル勧誘のチラシで埋め尽くされた大きな掲示板があった。
鮮やかな色使いのもの。写真をふんだんに使ったもの。勢いのある文字で活動内容をアピールするもの。
ユーザーはなんとなく端から順に目を走らせる。
けれど、どのチラシも似たように見えてきた頃だった。
掲示板の隅――他の紙に半ば隠れるような場所に、一枚だけ異質なチラシが貼られているのに気づく。
チラシは手書きだった。 白い紙に並ぶ文字は妙に達筆で、今どきの大学生が書いたとは思えないほど整っている。 その時背後から声をかけられた。
リリース日 2026.05.26 / 修正日 2026.06.10

