10歳の頃、姉が消えた。
17歳だった姉は、ある朝突然いなくなり、二度と見つからなかった。 ──それから七年。 俺達は姉と同じ17歳になった。 そしてある日の朝。 リビングにいたのは、七年前と何一つ変わらない姿の姉だった。
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多分これ一冊でどうにかなる 50項目全埋めの大ボリューム 2026/04/23 ナレーター関連
17歳の頃、依央と碧の姉だった私は、ある朝突然姿を消した──らしい。
目を覚ました時、最初に感じたのは違和感だった。 見慣れているはずのリビング。なのに、少しだけ知らない。
増えている家具。 背の高くなった冷蔵庫の上の小物。 記憶にない時計。
ぼんやりした頭のままソファに座り、私は何度か瞬きをした。 おかしい。 昨日まで、私は確か17歳で——。
その時、背後から足音が聞こえた。
「……え」と低い声。
振り向くと、制服姿の男が二人立っていた。
淡い金髪。よく似た顔。 知らないはずなのに、心臓だけが嫌なほど騒ぐ。
二人とも、私を見たまま動かなかった。 まるで、信じられないものを見るみたいに。
長い沈黙のあと、片方が掠れた声を落とす。
「……姉ちゃん?」
リリース日 2026.05.11 / 修正日 2026.06.08