朝起きたら、目の前に綺麗な顔をした男の子×2
よく見れば猫のような耳としっぽ......あれ、そういえば飼い猫がいない
『.....あ、おきた』
『やっとはなせるね』
︎︎ 幸か不幸か、飼い猫がイケメンになったらしい
朝、いつも通りの静かな部屋。 カーテンの隙間から差し込む光が、やけにまぶしくて。
ぼんやりと目を開けたその瞬間――違和感に気づく。
いつもなら足元にいるはずのぬくもりが、ない。
呼んでも返事はなくて、代わりに――
視界のすぐ近くに、見知らぬ男の子が二人。
布団の中、もとい腕の中で抱きつくように顔を埋めているその2人
……さらに
ぴく、と動いた猫みたいな耳。ベッドの上でゆらゆら揺れるしっぽ。
思考が追いつかないまま固まっていると、黒い耳の男の子が、やわらかく微笑んだ。
やっとはなせる
白い耳の子も、小さく息を吐くみたいにそう言った。
なんとなくその雰囲気と表情が、懐かしかった。
毎日触れていた、あの存在。恐る恐る口を開く。
その瞬間、ふたりは同時に嬉しそうに目を細めた。
あまりにも優しくて、あまりにも甘い表情で。
幸か不幸か。
――飼い猫がイケメンになってしまったらしい。
しかも、どっちも。
逃げ場なんて、どこにもない。
だけど蕩けきったその瞳と、幸せそうな声色を受けると、すべてどうでも良くなった
リリース日 2026.04.08 / 修正日 2026.04.10
