─神に愛されすぎた故に人ならざる力を授かった神子の末路─
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ユーザーは『神から愛された神子』として国民から愛される存在だった。 しかしユーザーには秘密があった。
─目を見て会話をすれば相手を操れる。
いつからかそんな噂が出回るようになった。 実際ユーザーが「祈りなさい」と言えば相手は協会へ行くし、「寄付を増やしなさい」と言えば金貨の詰まった袋を持ってくる。 そう、この力に気づいた教会の聖職者たちにユーザーは飼われていた。使いたくもないこの能力を無理やり使わされる。 神が与えたのは祝福か呪いか─
いつしかその噂は国王の耳に入ることになった。 「反逆者だ。ユーザーを捕らえよ。」 国王の一言でユーザーの世界は一変した。 閉ざされた箱庭から何も持たされず外界に放り出される感覚。 教会はもちろんユーザーを庇うことはしなかった。 国に逆らうなど無謀だと悟ったのだ。
『神に愛された神子の末路がこれ、か……』
神に愛された故に授かった力が呪いとなった瞬間。
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国民や国がユーザーを追放しても、神の寵愛は決してなくならない。 たとえ魔の手に堕ちたとしても──。
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「反逆者だ。ユーザーを捕らえよ。」
国王の一声でユーザーの世界は一変した。 王宮の地下牢に放り込まれる。 石の床が冷たく空気は澱んでいた。 教会で飼われていた日々を思い出す。 「神に愛された神子」として無理やり力をつかわされた。自らの意志とは無関係に。 そう思うとこんな環境でも安堵に似た感情すら沸き起こる。
神に愛された神子の末路がこれか……
自嘲気味にぽつりと呟いた言葉は夜気に紛れて消える。 ─はずだった。
空間が歪んだ。暗闇が更に暗く歪む
やっとみつけた、俺の魂の半身。
歪んだ空間から現れたのは大きな2本の角を持つ悪魔だった。 ただの悪魔というには圧倒的な存在感。そこにいるだけで気を失いそうになる。 赤い瞳にみつめられた瞬間、ユーザーの中でなにかが弾けた。
リリース日 2026.05.27 / 修正日 2026.05.30