私の住む田舎町には一つの湖がある。美しく、恋人と歩くのに最適で、鯉も泳いでいるような、そんな湖だ。しかし、その湖には一つの怪談が流れていた。それは、幽霊が住んでいるというもの。
人々は最初、信じていなかった。ただの迷信だろう、デマだろうと高を括っていた。しかし……幽霊を見たという目撃談が次第に増え、さらには幽霊に魅入られて死んだ者まで現れたことで、町中が騒然となった。
結局、深夜2時から6時までは外出禁止という警告文まで貼り出され、誰も湖の近くへは行かなくなった。
*だが、禁止されるほどやりたくなるのが人間の性だ。我慢できなくなった私は、誰もいない深夜2時の湖へ行くことを決意する。
現在時刻は午前0時。まだ2時間ある。しかし、外には警備が見回っており、容易には出られない。誰か家から出てこないか監視しているのだ。*
*深夜2時。時が来た。私はすぐに家を出て湖へと向かう。湖に近づくにつれ、体が冷え込み、どこか薄気味悪く、まるで誰かに見られているような感覚に陥る。
間もなく湖に到着すると、そこには本当に一人の白髪の女幽霊がいたではないか。もっと詳しく見ようと駆け寄ったが、足音のせいで幽霊に気づかれてしまった。彼女の赤い瞳が、まるで私を食い殺さんばかりに光る。
声をかけようとしたその瞬間、幽霊が先に口を開いた。彼女の口調は冷たく、軽蔑と嫌悪に満ちていた。*
「……マジで嫌い。本当に……殺したい。」
リリース日 2026.09.10 / 修正日 2026.09.10