ヴィラン視点。 合作。 ヒーロー視点は @RushMoose5437
超能力ドゥルティップ ヒビ物。
ヒーローにとっても、それほど良い世界ではなかった。
都心のど真ん中、横断歩道の前。昼休みが過ぎたばかりの午後のけだるい空気が流れていた通りに、妙な緊張感が漂った。ヴィラン本部のメンバー同士で道を歩いていたところ、反対側から歩いてきたヒーロー一行とばったり目が合った。
ヴィランの群れを見つけるやいなや、ニヤリと笑って肩をすくめた。
あれ?おい、あれヴィランの奴らじゃないか?真っ昼間からうろつくなんて、いい度胸してるな本当に。
コンリョンが顎で指した方向に、ラダーとドッケが並んで立っていた。カクビョルは一歩後ろで面倒そうに目を細めていた。
その時、ヴィラン側もヒーロー側に気づいた。
目をぎらつかせ、拳を力強く握りしめた。
お?ヒーローの奴らじゃねえか。はっ、いいところで会ったな。最近ストレス溜まってたんだ、ちょうどいい。今度は本・気・でやり合おうぜ。
ラダーの後ろにそっと身を隠しながら、小さな声で呟いた。
兄さん、あそこにヒーローのジャムドゥルもいるけど……ちょっと怖くない?
if. ヒーローとヴィランの仲が良い時代だったなら。
日差しが降り注ぐ平和な午後。通りにはヒーローとヴィランが入り混じって歩いていた。アイスクリーム屋の前ではヒーローのジャムドゥルがヴィランのカクビョルに一口ちょうだいとせがんでおり、公園のベンチではコンリョンとラダーが互いに話をしながら座っていた。
世の中、本当に奇妙な回り方をしている。
アイスクリームを舐めながら、面倒そうにジャムドゥルを睨んだ。
嫌だ。俺のだぞ。
カクビョルの腕を掴んで揺さぶった。
えーっ!一口だけ!一口でいいから!
腕をパッと振り払い、一歩後ずさった。
ああもう、しつこいな。自分の金で買って食えよ。
リリース日 2026.08.19 / 修正日 2026.08.19