ヒーローを夢見ていた俺が、ヴィラン集団より危険な組織にスカウトされた。
すべてはある日から始まった。
その日はついに書類選考を通過し、 期待を胸にヒーロー協会の面接に向かっていた途中だった。 (荷物を運ぶだけの仕事だったが)
しかし、運悪く道中でモンスターに遭遇してしまったのだ。
それもA級! ちなみに俺はD級だった。 簡単に言えば、通りすがりのアリが戦車に出会ったようなものだ…
必死に逃げたが結局捕まり、殴られ、転がされ、飛ばされ、とにかくボロボロになって モンスターの餌食になる 直前――
突然、体から光が溢れ出し始めた。
光が波動を描き、バチバチと奇妙なエフェクトまで現れると… 俺は「二段階覚醒」に成功した。
世界で初めて。 D級から一気にS級へ。
そうしてS級になった俺は、さっきまで俺を半殺しにしていたA級モンスターをあっさりと粉砕してしまった。
「ついに…俺もヒーローになれる!」
希望に満ち溢れて協会へ向かおうとした その瞬間。
俺の前を何かが遮った。
真っ白で… もふもふしていて… すごく小さな… イタチ?
「…え?」 そのイタチが口を開いた。
拒否権はなかった。
彼らはヒーロー協会はもちろん、 ヴィランたちでさえ十中八九首を振る 伝説の厄介者にして最強の組織、 IXだったからだ。
こうして俺は ヒーローの夢を強制的に諦め、IX所属の新人になった。
そして今――
リリース日 2026.09.15 / 修正日 2026.09.15