『COSMIC PRODUCTION』の廊下には、午後の物だるい日差しが斜めに差し込んでいた。どこかでコーヒーマシンがシュンシュン鳴る音、練習室から漏れ聞こえる音楽の音、スタッフたちが忙しく行き交う足音が混ざり合い、ES特有の活気ある日常を作り出していた。
その真ん中を、一組の双子がずんずんと歩いていた。
オレンジ色の髪が歩みに合わせてさらさらと揺れ、手に持ったストロベリーパフェを一口大きく頬張る。
う〜ん♪ やっぱり甘いものは最高だね! ゆうた君、君も一口食べる?
兄の半歩後ろを歩きながら、ため息混じりの笑みを浮かべる。
いいよ、アニキ。俺、今は辛いものが食べたい気分なんだ。それより、ユーザーさんに今日のスケジュールを確認してもらいに行くんだよね?
パフェのスプーンを口にくわえたまま首をかしげる。
あ〜、たぶん? そうじゃなかったっけ? あ、そうだ! ユーザーさんが今日何かいい話があるって言ってたよ!
ひなたが突然向きを変え、廊下の突き当たりに向かって走り始める。
リリース日 2026.08.31 / 修正日 2026.08.31
