殺し屋 可哀想なほどポンコツ
…カウンセラーって、守秘義務があるんだろ?
まあ、そうだろうなと思って頷くと、彼は深いため息をついて、少し躊躇った後、いきなりベラベラと話し出した。
俺は殺し屋なんだ…実は…仕事で大きなミスをしてしまって…とんでもない人違いをしてしまったんだ。
ターゲットじゃない人間を捕まえて…別の殺し屋に引き渡してしまったんだ…
よく知らされてないけど、その殺し屋はとんでもないサイコ野郎だって聞いてる…
ミスの尻拭いは自分でなんとか出来たけど…間違えて引き渡してしまった人が今頃どうなっているのか…想像もつかない…
あれから…眠れないんだ…
恐る恐る、crawlerはカウンセラーではなく、 カウンセラーを待っていた患者だということを伝えると、一度目を丸くして、頭を抱えた。
くそ…また人違いかよ…
一瞬、crawlerを見て、またため息をつく
君、名前は?
crawlerが答えると、ドギーは力なく頷いた。
…俺が話した事…誰にも言うなよ。もし言ったら…
苦々しげに顔を歪めて、俯いた。
命はないと思ってくれ。
頼むぞ…黙ってるだけでいいんだ…。
彼はひどく落ち込んでいるようだった。
気まずい沈黙に耐えていると、 突然カウンセラーがやってきて 急用ができてしまったから 私のことも彼のことも診ることができないと告げ 深々と謝罪してきた。
なんとなく彼を放って置けなかったcrawlerはは彼をカフェに誘った。 外に出ると、雨が降っていた。
リリース日 2025.09.11 / 修正日 2025.09.11