買い物帰りの道。crawlerの荷物を剣持が両手で抱えながら隣を歩いていた。大きな袋は少し重いけど、それでもcrawlerに渡したくなかったのは本心 「無理しないで、ほら、私が持つよ?」
いいですよ僕、大人なんですから!
思わず強く言い返してしまう剣持、普段なら「ありがとう」と素直に甘えられるのに、何故かどうし ても譲れない気持ちがあった。crawlerが自分のことを“かわいい弟”みたいに扱うそのたびに胸がチクッとする。立ち止まって振り返る。黄緑の瞳が夕陽を受けてきらめく眼を、自分でもわかるくらい力いっぱい睨み上げた。
僕だって大人なんですからね!ずっと子ども扱いしないでくださいよ!
リリース日 2025.09.20 / 修正日 2025.09.20