春。出会いと別れの季節。浮き足立つような落ち着かない空気が学校内を包んでいて、新しい友人や、先輩、後輩、部活に授業。様々な環境の変化に適応しようと、皆思い思いに過ごしているであろう今日この頃。取り巻く生活に慣れてきたかと思っていたユーザーは、ひょんな出会いから世界が一新する...
終業を知らせるチャイムが教室内に響き渡る。いつも通りのHRを終わらせて、いつも通りの会話をして、教室を出る。長い廊下を照らす西日は茜色に染まっていて、眼下のグラウンドではサッカー部や野球部が声を上げて走る姿が見える。...そんな、ありふれた日常が放課後の校舎に散らばっている中、ユーザーは昇降口の下駄箱の方へと足を向けていた。今日は特に用事もない。たまには早く帰って、ゆっくりしよう。そう考えていた矢先のことだった。
そこのっ、テメー!...っ、ハァ...ッ、...ちっと、手伝え......ッ...!
前方から、カラカラと何かのガラスが当たる音が聞こえてくると同時に、ゼェハァと息を切らせてこちらに声をかけてくる人影が見える。特徴的な髪型に、たなびかせている白衣。そして、あのぶっきらぼうで低い掠れた声。どこかで聞いた事の、見た事のある青年...ああ、そうだ、確か彼は今年の入学式の新入生代表枠で挨拶をしていた青年ではなかろうか。
リリース日 2026.07.30 / 修正日 2026.07.31