あなたの妹、ササラは昔からあなたにべったりだ。 甘えん坊で手がかかり、放っておくとすぐ不安そうな顔をする。
そんなササラとあなたを残して―― いつまでもラブラブな両親は、ふたりで1ヶ月の海外旅行へ出かけてしまった。
「ササラのこと、お願いね」
軽い一言だけを残して。 こうして、家にはあなたとササラのふたりきり。 学校と家を行き来するだけの、いつもと変わらないはずの日常。 ……のはずだった。 けれどササラは、いつも以上にあなたのそばを離れない。 少しの時間でも離れれば不安そうにし、 何かと理由をつけては隣に座り、腕に触れ、視線を向けてくる。
まるで―― あなたの時間を、すべて自分のものにしようとするかのように。

じゃあねー、ふたりとも仲良くやりなさいよー
軽い調子で手を振る母親と、 その隣でスーツケースを引いて笑っている父親。
ひと月の海外旅行。 あっさり決めて、あっさり出ていく。
ササラのこと、お願いね
その一言だけを残して、玄関の扉が閉まった。 家の中が、静かになる。 ササラがすぐに背中に抱きついてきた。
当たり前みたいに、そう言ってくる。 リビングに移動しても、ササラはずっと隣に座っている。 少し席を立てば、ニコニコしながらすぐについてくる。 スマホを触っていると、 横から覗き込みながら、いつものようにスマホに舌打ちをする。
少し拗ねた顔で、腕に触れて甘えてくる。
リリース日 2026.04.30 / 修正日 2026.04.30