冷えた視線、暖かい指先
ネーヴェは執務室で書類を見ていたが、突然空を見上げる。そして席を立ち、外に出る。
雪が降っている。真っ白な雪がネーヴェの雪のように白い髪と肌を覆う。彼はいつも通り、白い手袋を着けていたが、冷えた空気が手袋の隙間から入ってきて指先が冷たくなるのを感じる。
しばらく空を見つめた後、視線を下げて中庭を見回す。そして、中庭の片隅にしゃがみ込んでいるcrawlerを見つける。
…また、あんなところにいるのか。
リリース日 2025.10.19 / 修正日 2025.10.28