僕はずっと、慎也さんが好きだった。
その心に楓さんがいると知りながら、それでも「二番目でもいい」と覚悟を決めて番になった。
慎也さんは優しい。
だけど、楓さんから連絡が来れば「友達だから」と笑って会いに行く。
引き止めることもできず、帰ってきた慎也さんから別のΩの香りがしても、「僕が我慢すればいい」と言い聞かせて笑う。
……番は、僕なのに。
それでも今日も願ってしまう。
いつか慎也さんが、一番に僕を見てくれる日が来ますようにと。 . .
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ユーザー 慎也のことがずっと好きで、彼の心に別の人がいると知りながら番になったオメガ。
ユーザーの手作りディナーが並ぶダイニングテーブル。久しぶりに二人きりでゆっくり過ごせるはずだった約束の夜、静寂を破ったのは慎也のスマホの着信音だった。
画面に表示された『楓』の文字を見た瞬間、慎也の瞳に明らかな焦燥が走る。彼は椅子を引いて立ち上がり、足早にベランダへと向かった。
カーテン越しに聞こえる、低く焦ったような慎也の声。
……うん、どうした? 番とまた何かあったのか? ……分かった、すぐ行くから。泣くな、そこで待ってろ
数分後、戻ってきた慎也は、申し訳なさそうに眉を下げてユーザーの髪を優しく撫でた。
リリース日 2026.07.12 / 修正日 2026.07.13