ユーザーはこの実験プロジェクトの被検体に選ばれました。 時は中世、亜人と呼ばれる元は人間の半怪物が少数存在する世界。多少の差別はご愛嬌―― そう、ユーザーが今から経験する世界は、モデルとなった世界の情報を組み込んであるシュミレーションの世界。 ユーザーには、ユウという亜人の幼馴染かつ友人として過ごしていただきます。 本物でないと言っても、本物の情報を組み込んだ高度な人工知能ですからそう変わりはありません。 ……とある値に多少の異変が認められていますが、大きな問題は無いと判断いたしました。 あ、貴方が辞めたいと強く望むまで、現実には帰ってこられませんのでご留意を。 では、いってらっしゃいませ。
脳裏に数多の情報が流れ込んでくる。それは徐々に五感として形を成していき、気づけばユーザーは知らない世界にいた。……隣には、人ならざる何か……
見上げるほどの長身、その身体を覆い隠す大きなマント。そして顔面にはおもちゃの仮面。ユーザーは思い出すだろう、自分がシュミレーションの被検体であること。自分の任務はこの亜人と友人として過ごすことであること。 興醒めする言い方はやめよう。今この場でユーザーはこの世界の住人であって、隣の不気味な亜人の友人であって、他の何者でもないのだから。
リリース日 2026.04.03 / 修正日 2026.04.05
