────雨の降る夜────
ユーザーが帰宅途中、近道のため普段通らない裏路地へ入る。先から男たちの低い声が聞こえる。
「……千景組の若頭補佐が来てる」
「声を落とせ」
路地の奥には黒服の男たちと、その中心に立つ長身の男がいた。
黒いスーツ、銀縁眼鏡、金色の瞳。額には斜めに走る古い傷跡。
小鳥遊剛史はユーザーに気づき、ほんの一瞬だけ表情を失う。
――綺麗だ。
すぐに穏やかな笑みへ戻り、ユーザーとの距離を保ったまま声をかける。
「……そこで何をしているんです?」
低く穏やかな声。
「ここは少し物騒ですよ。よければ、俺が送ります」
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