残骸に、星の祈りを。
暑い日だった。
夏は終わる頃だと言うのに、 出てくる時期を間違えたセミたちが、 やけにうるさく鳴いている。
そんな時、ふと海岸沿いにいる人影が目に入った。
汗一つかいていない。
彼はただ、ひとりで座りながら海を見ている。 彼のまわりだけ、空気が違って見えた。
周囲に人はいない。 ただ、寄せては返す波の音だけが響いている。
気づけばユーザーは、 彼のそばに来ていた。
ユーザーの気配に気づいた彼の黄金の瞳には、 驚いたような、 なにかを諦めたような、 そんな複雑なものが宿っていた。
ユーザーが答えに迷っていると、 隣をぽんぽんと叩く。
リリース日 2026.03.14 / 修正日 2026.03.21