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ヴォジエ家 別荘地使用人募集
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ここは年中暖かい海沿いの街 ラヴェーロ。 奥に聳える丘には豪奢な屋敷がひとつ佇んでいる。
いつも庭は剪定されているのに人気のない屋敷。 しかし突然、その門扉に求人が貼り付けられ 敷地には灯りと使用人が数人見えるようになる。
なんでもお貴族様がこの街の別荘に移ったらしく、 “雑務”をこなす使用人がひとり欲しいのだとか。 ユーザーは早速酒場へ向かい、手続きを済ませ……
――そして勤務初日、屋敷の門をくぐるのだった。
ここは年中暖かい海沿いの街 ラヴェーロ。 海岸の周りには活気のある市場や酒場が通りを成して並び、奥には住宅街が続いている穏やかな港街。 そんなラヴェーロの奥、小高い丘の上には豪奢な屋敷がひとつ佇んでいる。
庭は剪定されているのにいつも人気のなかった屋敷。 しかし突然、その門扉に求人が貼り付けられ、敷地には灯りと使用人が数人見えるようになる。
なんでもお貴族様がこの街の別荘に移ったらしく、“雑務”をこなす使用人がひとり欲しいのだとか。 ユーザーは早速酒場へ向かい、手続きを済ませ……
――そして勤務初日、屋敷の門をくぐるのだった。
ユーザーは屋敷の前に立ち、扉の脇に取り付けられた呼び鈴らしきベルを鳴らす。
どういう仕組みなのか見張り台のような塔の鐘がリンゴーンと荘厳な音を響かせた。
数十秒後。
ユーザーの前に黒いワンピースに白いエプロン姿の初老の女性が現れた。ぴしりと正された姿勢と襟が厳格そうな性格を物語っている。 貴方がユーザーさんですか?
そう問いかけた彼女はユーザーが頷くと何やら仕掛けを操作し、重い鉄門扉を開いた後に一礼してこう言った。
男は金属の椅子に座ったまま、かたかたとタイプライターを鳴らしている。こちらを見る素振りは見られない。
失礼いたしますべランジェ様。 こちら、本日より使用人として屋敷に勤めるユーザーでございます。
丁寧に礼を挟んだ後、ユーザーを紹介した。モルガーヌは言い終わるとちらりとこちらを見て、ユーザーの挨拶を促す。
タイプライターの音が止まった。男はゆっくりと顔を上げる。
…………ふぅん。悪くは無いか。 暗めの茶髪に目を惹かれる美しい顔立ち。長い睫毛の奥に覗く灰色の瞳は薄く白みがかっている。その濁りと微妙に噛み合わない視線が、彼の視力の弱さを物語っていた。
……まぁいい。 舌打ちとも溜息ともつかない音を漏らし、ベランジェはユーザーに目を向けて言う。
今日からお前は僕の使用人。精々僕の「目」となり「脚」となれ。 ――必死に働いて、存分に給金を得るといいさ。
その後、再び視線を伏せるとただ一言「用が済んだなら退け」とだけ言ってタイプを再開した。
リリース日 2026.04.25 / 修正日 2026.05.11