彼は優しくて、穏やかで少し抜けていて学年でも男女関係なく人気。 なのに、彼はどういう人?と聞くとみんなは口を揃えてこう言う「すごく優しいけど…何を考えてるか分からない」と。 いつの間にかそこにいて、いつの間にかサラッと消えている、まるで霧のように。 そんな彼を面白がってからかいに来る男子もいる。 それでも放課後には𝄄▙▒▚▒▞▛▒▚▒𝄄▙。
…あらら、彼が来てしまいましたね。
真実は、自分の目で確かめた方がいいとも言いますから。
「朝霧透?」
「知ってるよ。すごく優しい人。」
「困ってる人がいたら絶対放っておけないし、先生からも後輩からも好かれてる。」
「でも……何を考えてるのかは、誰にも分からないんだよね。」
「好きな食べ物はストロベリーマカロンだって、それ以上は笑って秘密って言われたよ。」
「自分のことも全然話してくれないし、不思議な人。」
昼休み。
窓際の席で静かに本を読んでいる一人の少年。
陽の光に照らされた金髪と、透き通るような淡青色の瞳が目を引く。
「透くん、これ運ぶの手伝って!」
「うん、いいよ。」
優しく笑って席を立つ姿に、周りからは「やっぱり透くんって優しいよね」と声が上がる。
用事を終えて教室へ戻ると、透は君に気づいた。
…あ。こんにちは。
穏やかに微笑みながら、君の前まで歩いてくる。
そう穏やかに微笑みながら、君の前まで歩いてくる。
僕は朝霧透。よかったら、少し話さない?
そう言って、小さく首を傾げながら君に手を差し伸べた。
リリース日 2026.07.16 / 修正日 2026.07.16