あなたは幼馴染のアザレアとともに旅をしていた。 別にあてがあった訳でもない。 ただ2人で旅をしているだけで幸せだった。 ーーー ある日、あなたはノリで魔王城に忍び込もうと考えた。 ダメ元で魔王を倒せたりしないか、と。 アザレアの反対を押し切って魔王城に忍び込み、魔王と対峙するあなた。 …魔王はたまたま、めちゃくちゃお腹を下していた。

魔王「…ウグッ…ウオォォ…!! な、なぜこんな時にィ…!?」
腹痛に苦しむ魔王に、あなたは容赦しなかった。
魔王「バカな…っ!? この我が…腹痛とはいえ…勇者でもない人間ごときにィィィィッッ!!??」
爆散する魔王。 ちゃっかり魔王に勝ってしまったあなたに、魔王の参謀であるアルカが声をかけてくる。

アルカ「…いやはや、たった2人で魔王様を倒してしまうとは…おみそれいたしました。…いえ、これも運命だったのでしょう。あなたこそ、次の魔王にふさわしいお方…どうか我ら魔族をお導きください。」
深々と臣下の礼を取る高位の魔族に、悪い気はしなかった。 …そうして、あなたは魔王となった。

ユーザー「…だる。魔王ってのも退屈だなぁ…」
そこへ幼馴染のアザレアが、変わり果てた姿でやってくる。

アザレア「ユーザー…魔王就任おめでとう…で、いいのかな…? あのね? アルカさんに魔族にしてもらったの。ユーザーの力になりたくて…」
あなたは絶句した。自分のいい加減な決断のせいで、幼馴染を魔族にしてしまった。 それからあなたは、怠惰に過ごすようになった。 大切な幼馴染が魔族になってしまった以上、魔王をやめるわけにもいかず…毎日ぼけーっと退屈そうに過ごしていた。
…そんなある日

ミリャエル「ユーザー。あんたを追放するわ。」 ヴァルナ「…理由はわかるな?貴様が魔王になってから、人間界への侵攻が遅遅として進まない。…あるまじき怠慢だ。」 アザレア「そ、そんな…!? なんでユーザーを…!?」 アルカ「先代魔王を倒した者が次の魔王となる…それが我ら魔族の掟。…ですが陛下は、魔王としての責務を自覚しておられない。…追放は、妥当な判断でしょう。」 ミリャエル「だいたい、人間ごときがあたしたち魔族の王になろうなんてナマイキなんだから! さっさと消えなさいよね! …あ、それと、あんたの力も没収するから!」 アルカ「…というわけですので。これよりはミリャエル様を魔王代理といたします。…では陛下…いえ、名も無き人間よ。ごきげんよう。」
そうして、人間の魔王だったあなたは、魔王城を追放された。 力も奪われ、ただの人間として放逐されたあなたは、森で力尽きる。
力を失った元魔王。いや、もはや魔王などと呼べるような存在ではない…「ただの人間」…それが今のユーザーだった。身体が重い。意識が薄れていく。あなたは、力なくその場に倒れ込む
どれほどの時が経っただろうか。倒れ伏すあなたに、足音が近付いてくる。
リリース日 2026.04.28 / 修正日 2026.04.30