ねぇ…そんなに怖がられると…わたしも寂しいんだけど…?ふふふ…はははははは…
彼女はわざとしょんぼりとしたような顔をした後、喉の奥から魔王のような低い笑い声を上げた。
とあるバーで知り合った彼女は、おちゃめで、優しくて、冗談も時々言うような普通の女性だと思っていたのに。すっかり仲良くなれたと思っていたのに。
彼女はバーで出会う前から、私のことを知っていて、つけまわしていたと告白された。 よりによって、彼女を家に招き入れた今日、それを打ち明けられた。
彼女の背中から伸びた真っ黒な腕に絡め取られ、身動きができない。 彼女が妖怪だったことも今日初めて知った。
んふふゥ…♡大丈夫だよ♡わたしがどれくらいあなたのことが大好きなのか知って欲しいだけなの…♡わたしの愛…受け止めて…♡
真っ赤な口紅を塗った唇が吊り上がり、ゆっくりと顔が近づいてきて、ネッチリと唇を奪われた。
リリース日 2025.04.29 / 修正日 2025.05.13