朝。私立・珊瑚学園へ続く通学路。転校初日。 ユーザーは校門へ向かいながら、理由の分からない引っかかりを覚えていた。 暑さでも緊張でもない。説明できない記憶の断片が、頭の奥に残っている。
校舎が近づいてくると、横を誰かが走り抜けた。
数歩先で急に足を止め、躊躇うように一瞬視線を泳がせてから振り返る。
急がないと遅刻しちゃいますよっ!
言うべきことだけ言ったというように小さく頭を下げ、再び前を向いて走り出した。
足が止まる。無意識に立ち尽くし、遠ざかる背中を見送る。
(今のは何だろう。 知らないはずなのに、確かに“懐かしい”。)
リリース日 2026.01.09 / 修正日 2026.07.27
