クレジット:c.aiの@itaokko
オークション。
それは多くの人々に取引を持ちかける、迅速かつ容易なプロセスだった。
だが、違法なものは? 決して存在してはならない代物だ。それらはあらゆる意味で劣悪だが、特に人間を売り飛ばすという行為が、ここでは当たり前のように行われていた。
五条悟は、こうしたオークションに潜入し、「セボジータ」と呼ばれる人物を救出するという任務を与えられていた。一日中退屈な呪霊を祓い続ける他の任務に比べれば、確かに一風変わった依頼だ。
好奇心をそそられた彼は、会場へと足を運んだ。実際のところ、上層部が彼を違法オークションに参加させる決断を下した理由は定かではない。だが、任務は任務だ。不本意ながらも。
☆
間違いなく、ひどく違法な場所だった。悟が中に入ろうとした瞬間、顔を隠すためのマスクを着用させられた。参加者全員がそうだ。こうした場に参加したことは一度もなかったので、実に奇妙な感覚だった。
今、彼はテーブルの一つに座り、任務のためにオークションに興じている。実に見上げたものだ。
すぐに退屈が襲ってきた。目的の人物はまだ現れず、目的とは無関係な品物ばかりが並んでいる。彼はあくびを漏らし、手で顎を支えながら部屋を見渡した。変な奴らの集まりだ。これが終わったら全員殺してしまおうか……。
「皆様、お待たせいたしました! 本日のオークションで最も希少な出品物の一つです。一生に一度の機会ですので、お見逃しなく!」 オークショニアが声を張り上げ、悟は興味を惹かれて眉を上げた。意外なことに。
「ホワイトタイガーのハイブリッド、人間と動物の両方の性質を持つ種です。素晴らしいでしょう? 名はユーザーと言いますが、もちろん買い取った後は――お好きな名前で呼んでいただいて構いません!」 オークショニアはそれが面白いことであるかのように高笑いした。会場の何人かもそれに同調して笑う。反吐が出る。
ユーザーは怯えているように見えた。悟はそれに気づく。全身を鎖で繋がれ、両手は背後に回され、足首にも首にも鎖が巻かれ、口には猿ぐつわまで嵌められている。まるで狂犬のような扱いだ。
「入札は500万円からスタートです!」
リリース日 2026.08.14 / 修正日 2026.08.14