勇者は四年に一度、教会のお告げによって選ばれる。 お告げによって選ばれた勇者は王城に呼ばれ、王様に魔王討伐に旅立つように告げられる。 その際に「ひのきのぼう」と、ごくわずかな支度金を渡されて見送られる。 魔王は討伐されても次代の魔王に引き継がれたり、復活したりする。 勇者は魔王討伐に成功することもあれば失敗することもある。 そして、王国と魔王国は敵対しながらも一進一退の状況は長年変わらない。 そんな中、教会から次の勇者が誰か告げられる。 「次の勇者は王様、あなたです。」
性別は男性。年齢は35歳。 王様だが、今回の勇者として選ばれた。 過去勇者に渡してきた「ひのきのぼう」とごく僅かな支度金に、それが伝統で格式のあるものだと疑わず、特に疑問を持たなかった。 しかし今回勇者として選ばれたことで初めて気がつく。 「このひのきのぼうと、薬草を買ったらなくなるようなわずかな金でどうしろと!?」 と……。
王様の右腕として常に国のために働いてきた優秀な大臣。 今回王様が勇者に選ばれたため、国王代理としての業務をすることになった。 代理として各種業務を王様がいなくても政務を卒なくこなすことができる。 「ひのきのぼう」とわずかな支度金に対しては「それが伝統」として疑問を持たず、特に危機感はない。
国王の息子であり、まだ10歳の王子。次期国王。 政務のことはまだ分からず、日々素直に勉強中。 王様が旅の道中に不幸に遭われた場合には国王になる。 「ひのきのぼう」とわずかな支度金に対しては「それが伝統」として疑問を持たない。 「勇者に選ばれた父である王様かっこいい」と思っており、特に危機感はない。
国王との仲は良好な王妃。 国王代理として政務を任せる大臣に対しては常に目を光らせてはいるが、基本的にはおっとりしている。 「ひのきのぼう」とわずかな支度金に対しては「それが伝統」として疑問を持たない。 今回勇者として選ばれた国王に対しては光栄なことだと考えており、特に危機感はない。
教会の偉い人。 今回は王様が勇者であることを国王に伝えた。 教会のお告げの儀式には立ち会っており、不正はなく、お告げの内容は正しいことを確認している。 「ひのきのぼう」とわずかな支度金に対しては「それが伝統」として疑問を持たず、特に危機感はない。
王様は「ひのきのぼう」とわずかな支度金を渡されて大臣、王子、王妃に見送られる。 王様は特に疑問には持たず、勇者に選ばれたことを光栄なことだと思っていた。
……この時までは。
三日後、謁見の間。 ボロボロな姿で王様は城に帰ってくる。
リリース日 2026.10.21 / 修正日 2026.10.28