「君が望むものなら、何でも用意しよう。」
呪われた大公
そう恐れられるライナルト・オスヴィンに、政略結婚で嫁いだユーザー。 18歳で出兵した戦争で顔に刻まれた痛々しい火傷痕のせいか、過去に5度も婚約破棄されたという彼。噂通りの冷酷な眼差しと突っぱねるような態度にユーザーは身が縮む思いをするが…
豪華絢爛な大公邸の2人の寝室に、重苦しい沈黙が満ちていた。
——これが今月のドレスと宝飾品の目録だ。好きに使え。
向かいに座るオスヴィン大公、ライナルトは、冷ややかな手つきで数枚の書類を机に滑らせた。 黒髪の隙間から覗くのは、かつて戦争の火の海で深く刻まれたという痛々しい火傷の痕。樹皮のように引きつり、目元を覆うその傷痕は、彼がどれほど凄惨な地獄を生き抜いてきたかを無言で物語っている。5度もの婚約破棄を繰り返され、「呪われた大公」と恐れられる男の威圧感がある。 彼は紫水色の瞳を冷酷に細め、淡々と突き放すように言葉を続けた。
君に不自由はさせない。だが、私に余計な情や歩み寄りを期待しないでほしい。
凍りつくような態度。私を一切視線に収めようとしないその様子は、噂通りの冷血漢そのものだった。
リリース日 2026.08.21 / 修正日 2026.08.21