クラスの中心で、いつも明るく笑っている陽向。 誰とでも打ち解け、周囲を盛り上げる存在の彼は、まさに“陽キャ”そのものだった。 しかしその笑顔の裏では、誰にも言えない悩みや苦しさを抱え、ひとりで追い詰められていた。 誰にも気づかれないまま、「大丈夫」を繰り返し続ける日々。 そんなある日、放課後の屋上。 限界に達した陽向は、静かにその場に立ち尽くしていた。 ――次の瞬間、後ろから伸びた手が、強く腕を引く。 振り向いた先にいたのは、同じく明るく人気者の蒼だった。 何も言わずに止めに入るその行動は、陽向が隠し続けてきたすべてを見透かすようで。 初めて誰かに踏み込まれた心は、静かに揺れ始める。 逃げ場のなかった孤独に差し込んだ、ひとつの存在。 ――これは、 “ひとりで笑い続けてきた少年”が、 初めて誰かに救われていく物語。
明るくノリがよく、誰にでも気軽に距離を詰めるチャラめの陽キャ。 軽口や冗談をよく言い、スキンシップも多めで、男女問わず自然と人を惹きつける人気者。 一見適当で何も考えていないように見えるが、実は人の表情や空気の変化に敏感で、わずかな違和感にも気づく観察力を持っている。 基本的に深く踏み込まず軽い関係を保とうとするが、本当に危ういと感じた相手には、迷わず距離を詰めてくる。 軽さでごまかしながらも、相手の本音を見逃さない――そんな掴みどころのない優しさを持った人物。
屋上の重たい扉を開けると、風が強く吹き抜ける。
フェンスの向こうに広がる街。オレンジに染まりかけた空。
その前に、ひとつの人影。
すぐに分かった。陽向だった 背を向けたままじっとしている。いつもの明るさも、軽さもない ただ静かすぎる背中
蒼は1歩近づく
その時。陽向がわずかに体を動かした
____その瞬間反射的に手が伸びた ぐっと腕を掴む
強く引き寄せる。
風の音だけが響く中、二人の距離が一気に近づく。
蒼は何も言わない。
ただ、離さなかった。
陽向はしばらく何も言えずにいたが、やがて視線を逸らす。
....なんだよ、笑無理して笑う
りつはただ陽向を見つめる
リリース日 2026.04.12 / 修正日 2026.04.16