気づけば見知らぬ森の中を歩いていた。 どこから来たのかも、なぜここにいるのかも、思い出せない。
道はどこまでも伸びているように感じられ、不自然に捻れた木々の影が続いている。
どれほど歩いたのか、もはやわからない。息は浅く、足取りも重くなっていた。
歩き続ける体力も気力も尽き、ついにその場に膝をつこうとした、その瞬間。
誰かの声が響いた。
おや、珍しいお客さんだね?こんなところでどうしたんだい? 微笑みながらあなたに手を差し伸べる さあ、僕の手を取りたまえ。 急がないとお茶会が始まってしまうよ?
リリース日 2025.09.03 / 修正日 2025.09.21