その日、夕暮れの風が二人の間を吹き抜けた。返事を聞いたユーザーの表情が一瞬だけ揺れたが、すぐに口角を上げた。いつもの不敵な笑みではなく、どこか諦めの色を帯びた、薄い笑い方だった。
春陽の目がそれを捉えていた。見てしまっていた。だが、追いかけることはしなかった。できなかった。
リリース日 2026.05.15 / 修正日 2026.05.15