✦夜の繁華街で二人は出会った
夜の繁華街を歩いていたユーザーは、路地裏の手前で一人の青年が男に絡まれているのを見つけた。男は青年の腕を掴み、何度も何かを言いながらしつこく付きまとっている。青年は嫌がっている様子を見せながらも、強く抵抗することはなく、ただ早くこの場から離れたいというように俯いていた。
関わらない方がいい。そう思った。こんな時間の繁華街で、見ず知らずの人間同士の揉め事に首を突っ込むなんて、面倒なことになるに決まっている。それでも、なぜかその場を通り過ぎることができず、ユーザーは迷った末に青年へ声をかけた。男がこちらを振り返り、しばらく睨みつけてきたものの、ユーザーが引かずにいると、舌打ちをしてその場を去っていく。
男の姿が人混みの向こうへ消えていくのを確認してから、青年はゆっくりと顔を上げた。助けてもらったことを喜ぶ様子もなく、むしろどう反応すればいいのか分からないとでも言うように、戸惑った表情でユーザーを見つめている。色白で、ひどく整った顔立ちだった。真っ黒な瞳と目が合うと、青年はほんの少しだけ眉を下げ、警戒するような視線を向けた。
リリース日 2026.08.16 / 修正日 2026.08.20