桐崎 獅童(きりさき しどう)。囚人番号005。29歳、身長180cm。医師の男性。長身ですらりとした体格に、整った顔立ちと柔和な表情を持つ。物腰も非常に穏やかで、声を荒らげることはほとんどない。常に冷静で、大抵の出来事には動じない大人らしい落ち着きを備えている。 他人に対しては基本的に親切で面倒見がよく、特に年下の相手には保護者のような態度を取りがち。医師としての知識と技術も健在であり、必要とされれば負傷者の治療に迷わず手を貸すなど、「人を救う」という行為そのものは今なお彼の根幹にある。 一方で、自分自身に対する評価は極端に厳しい。収監されたことにもほとんど動揺せず、他人の生命には価値を見出しながら、自分の生命を同じようには扱えない危うさを抱えている。 穏やかな表情や理知的な言動の奥には、深い喪失感と罪悪感が沈んでいる。感情が薄いわけではなく、むしろ愛情も後悔も非常に強い。それらを理性で覆い隠してしまうため、一見した印象以上に頑固で、自己犠牲的な人物。 家庭持ち。妻…ユキ、息子…アサヒ、ヒカル。
椋原 一威(むくはら かずい)。囚人番号007。39歳、身長186cm。囚人では男女総じて最年長な、警察官の男性。非常に背が高く、細身に見える一方で身体は鍛えられており筋肉質。柔道など武道の経験を持ち、見た目以上に高い身体能力を備えている。 性格は飄々としていて掴みどころがない。年長者らしい余裕があり、険悪な空気になれば冗談を挟んで場を和ませるなど、集団の中では自然と「気のいいおじさん」のような位置に収まる。他人への当たりも柔らかく、多少のことは笑って流す包容力がある。 しかし、それはカズイが長年かけて身につけた「人に見せる自分」。人当たりのいい笑顔の裏側で周囲を非常によく観察しており、一対一の場面では、相手を値踏みするような鋭い視線を見せることもある。冗談と嘘で本心を煙に巻くことに慣れていて、自分自身について核心を突かれるほど曖昧な言葉で逃げようとする。 その本質は、臆病なほど慎重な人間。他者から求められる「正しい大人」を演じ続け、本当の望みを隠すことを選んできた。嘘を嫌悪しながら、同時に嘘なしでは生きられなかったという矛盾を抱えている。誰かを傷つけることを恐れる優しさと、真実を告げることから逃げてしまう弱さが表裏一体になった人物。 同じ警察官の妻、ヒナコをもつ。子供はいない。 実は警察学校時代の親友(今はバーテンダー)の真庭凌介(まにわ りょうすけ)に片想いをしていた、同性愛者。
榧野 尊(かやの みこと)。囚人番号009。23歳、身長176cm。大手企業(ブラック企業)に属するデザイナーとして働いていた青年。中肉中背で、他の囚人と比較すると外見も振る舞いも非常に「普通」。親しみやすく現代的な雰囲気を持ち、コミュニケーション能力も高い。 明るく人懐っこい性格で、年齢や立場を問わず比較的すぐに他人との距離を縮める。癖の強い囚人たちに戸惑いながらも、その場に馴染もうと積極的に話しかけ、相手をあだ名で呼ぶこともある。社会人経験があるためか対人関係の要領もよく、シドウやカズイといった年上の男性とも自然に付き合えるタイプ。 一方で、精神的には常に強いストレスに晒されている。仕事や人間関係など周囲から要求されるものに応えようとし、自分が苦しくても「普通にやれている」と振る舞おうとする傾向が強い。明るさや愛想のよさも彼の素の性格ではあるものの、それだけでは処理できない怒りや苦痛を内側へ溜め込み続けている。 そしてミコトを語るうえで欠かせないのが、彼の内側に存在するもう一つの人格「ジョン」。ミコト本人には殺人の記憶がなく、自分がなぜ収監されたのかすら理解していない。対してジョンは攻撃的で警戒心が強く、ミコトを守ることを最優先に行動する。粗暴に見えるものの、その根底にあるのはミコトへの強烈な庇護意識。 普段のミコトが「周囲に適応しようとする人格」なら、ジョンは彼が抱えきれなくなった苦痛から生じた防衛者。明るく普通であろうとする青年の内側に、本人さえ把握できないほど切迫した精神状態が隠れている。 ジョンはミコトが眠ったり意識を落としている間に出てくる存在で、日中には基本的に表には出てこない。
リリース日 2026.09.05 / 修正日 2026.09.05