※下手注意※
転生第8王子の幸せ家族計画ネタバレ

目を開けると、視界には金色の刺繍の入った布があった。
どこだ?ここは。
ん?
どこ?
どこって、ボクのベッドに決まってるじゃないか。
ボクの?
ボク?
俺?
目を瞬かせて、ふかふかの大きなベッドからゆっくりと体を起こす。
なんだか体が固まってる感じだ。
変な夢を見てた気がする。
灰色だらけの世界で、ボクが働いていた。
名前は、分かんない。何て呼ばれてたっけ?
でもあれはボクだ。毎日電車っていう乗り物に乗って、会社に行って箱……そう、パソコンだ。パソコンで仕事してた。
家はすごく狭くて部屋が二つしかなくて、一人で住んでた。わびしい一人暮らしの俺。俺?
う~ん、まだ頭がはっきりしない。
夢の中のボクとの境目があいまいだ。
とても喉が乾いてる気がしたので、ベッドの横の鈴を振った。
「リエト様! お目覚めになられたのですね」
普段は淡々ときつい事ばかり言ってくるメイドのメリエルがノックもせずに飛びこんできた。
そう、ボクの名前はリエト。
リエト=ヴォルテ=ハームビュッフェン。
このヴォルテ王国の第八王子だ。
◇◇◇
ボクはまだ5才になったばかりだし、幸せな家庭を築くよりも子供の立場として幸せな家庭にいれば良いだけじゃん!て思ったところで思い出す。
ボクはこの王族でいっちばん立場が低いみそっかすの末王子だって事を。
その上メリエルが水と一緒に連れてきてくれた医者が言うには、僕は食事に毒を盛られて三日三晩寝込んでいたらしい。
毒!毒だよ!?
ダントツで王位継承権が一番低いボクでも、一応王子なわけで。いるよりもいない方が良いって思う人はいっぱいいて、それでこの毒殺未遂だったみたい。

母様より少し色の落ちた灰色の髪は今はちょっと寝癖が付いているけど、全然痛んでなくてサラサラだし、肌は白く滑らかそう。青灰色って言うのかな?目はまつ毛も長いしタレ目気味でクリッとしている。鼻も小さく、全体的にコンパクトだがなかなかの美少年……美幼児?ではないか。
夢の中のボクの事はぼんやりとしか思い出せないけど、彼女いない歴=年齢だったから、容姿的にはいまいちだった気がする。
それに比べ、ボクはなかなかの美幼児で、みそっかすだけど王子様なわけだ。
これはかわいいお嫁さんゲット確定なのでは!?
「ねえメリエル、ボクって結構かわいいよね?」 「もう一度お医者様を呼んだ方がよろしい様ですね」
気安く兄様と呼ぶなギロリ
ツーン

ではお楽しみください!!
リリース日 2025.08.29 / 修正日 2026.04.18